2005年05月30日

進みすぎた携帯電話の予測変換機能がもたらす恐るべき現実

進みすぎた携帯電話の予測変換機能がもたらす恐るべき現実。

友人からのメール。
「じゃあ、あとで電車して」

そして、このネタを自宅PCにメールで送ろうとしたのに、
誤って別の友人に誤爆してしまったという恐ろしい現実。
送ってすぐに気づいたけど、あえてスルーしています(笑)
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2005年05月24日

サークルコレクション3 最悪の夜

合宿最終日の夜、この日は我々にとって特別な日である。
今までの幹部が総引退し、次代を担う新メンバーが新たな幹部に就任するのだ。
今まで先頭に立ってサークルを引っ張っていた旧会長は、新会長に全権を委ねる。
今後、新会長はサークルに対して全責任を負い、死ぬ気でサークルを盛り上げていかなければならない。
旧幹部、旧運営陣の前で豊富を語る新会長。
それを見守る旧運営陣一同。

しかし、我々が命をかけて運営してきたサークルをそうやすやすと新幹部へ引き渡すわけにはいかない。
サークルへの思い入れがどれほどなのか、今後本当にサークルを運営していくことができるのか。
我々はそれをこの目で見届ける必要がある。
そこで我々は、新会長に試練を与える。
この試練を見事乗り越えた時、我々は彼を新会長として認める。

試練の名は、
スペシャルジュース(内容は察してください)

話は戻って数時間前。

幹部 「なぁなぁ、今年のスペシャル・ジュースどうする?」
会長 「俺、去年すごいひどい目にあったから、今年は過去最凶にしようと思ってる。」

幹部 「いやー、買った。買った。」
OB 「ずいぶんいろんな物を買出ししてきたね。」
会長 「俺はこの日のためだけに会長やってきましたから。」
OB1 「えーと、中身は・・・、トマト、塩辛、なめたけ、食パン、片栗粉、七味唐辛子、納豆、ネジ(やめさせました)ヨーグルト、赤唐辛子、煮干し、キャットフード(やめさせました)みそ、玉ねぎ etc…。」
OB2 「ええと、イベントの趣旨分かってる?イベントは、スペシャル・ジュースだよ?何か液体と呼べるモノが見つからない気がするんだけど・・・。」
幹部 「何言ってんですか、みんなきちんと飲めますよ。」
OB1 「食パンが飲み物か。ネジが食べ物か。」

OB2 「ま、まぁとにかくまともなのはトマトだけか。でもまぁ、これらのモノをブレンドした飲み物を大量に作るわけだから、結局一緒なんだけどね。」
会長 「いや、トマトは普通に出しますよ。全部が全部特殊な飲み物だと、やられる方は死んじゃいますからね。」
OB2 「お、意外とまともな回答。」
幹部 「トマトは当たりです。絞りたてのフレッシュトマトジュースにします。ただ、俺の脇で絞りますけど。幹部の目の前で
OB1 「お前らクズだ。」

OB2 「ところで何でここに、コップに入った女性の下着が置いてあるんだ?」
幹部 「ああ、さっき俺がコンビニで買って履いておきました。」
OB2 「いや、人の趣味にはあまり口出ししたくないんだけど・・・。」
幹部 「もちろん、新幹部に飲んでいただきます。」
OB2 「!!」

以下、検閲削除。書けねぇ・・・。

ちなみに、上記すべて実行しました。アホだ。
マジでこいつらの下の代じゃなくて良かったと思います。
奴らは、食べられるもので食べられないものを作る天才。
あ、ちなみに、俺は後輩思いなので何も関与してません(しれっ)。

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サークルコレクション2 パンツ事件

8月某日 合宿所風呂場にて。
入浴中のジュンヤに脱衣所から、後輩シカイ(仮名が声をかける。

シカイ 「ジュンヤさーん、バレーボールしたいんですけど、ジュンヤさんのパンツってどれですか?」
ジュンヤ 「煤i ̄□ ̄;)!!何で?」
シカイ 「あ、これですね。そーれ!(パンツを放り投げるリアクション)」
ジュンヤ 「やめろやめろやめ・・・うわ、マジでコイツ投げやがった!

空中を舞うジュンヤのパンツ。
そして、それを後輩ナダブキ(仮名)ががっしりとキャッチシャンプーのついた泡だらけの手で。

ありえない。絶対にありえないよ。
ここでジュンヤ、軽くキレます。
後輩ナダブキを威嚇し、パンツをジュンヤの元に投げるよう指示。

空中を舞うジュンヤのパンツ。

それをジュンヤががっしりとキャ「アターック!」突然、友人ヤネツ(仮名)がそれを叩き落とす。
ボチャン。ブクブクブク。湯船に沈んでゆくジュンヤのパンツ。

ここでジュンヤの中の大事な何かが切れた。
「うおぉぉぉ!」怒声をあげ、湯船に飛び込む。
そして、パンツを拾い上げ、湯船の中で履く

夕食の時間。
後輩シカイの夕食メニューだけ、他の人よりも一品多い。
金属のフタが被せられた皿が置いてあり、「シカイくんへ」と書かれた札がかかっている。

シカイ 「オーナーさん、何か僕だけ料理が一品多いみたいなんですけど。」
旅館のオーナー 「ああ、俺の奥さんがシカイくんのファンらしいから、今日だけ特別にね。」
シカイ 「やったー!料理は何だろ?」

お皿のフタを開けるシカイ。
お皿の上に載っていたのは、

先ほど湯船に沈んだジュンヤのパンツ。

この旅館のオーナーもクズだ。

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サークルコレクション1 選手宣誓

招待されたので、友人ヤネツ(仮名)を引き連れて大学時代のサークルの合宿に参加してきました。
さすが俺が以前に所属していたサークルだけあって、男は相変わらずバカばっかりでした。
つうか、生まれて初めてクズ呼ばわりされました。 俺ら合宿に参加した男メンバーはみんなクズ。
そのときのクズの定義はハッキリしませんが、平たく言うと「頭がおかしい」

クズ呼ばわりされた由縁はいろいろあります。
うちのサークルは合宿で試合をするのですが、そのときに1年生男が選手宣誓をするという伝統があります。
ただの選手宣誓ではありません。
全裸になることが基本となり、何か面白いことを言わなければならないのです。
今回もくじ引きで1年生の一人が見事それに当選しました。
すると、その1年生は泣きながら「帰る!」と騒ぎ出すではありませんか。
時間は深夜だし、場所は山の中だし、これは困った。

そこで、ジュンヤと友人ヤネツ(仮名)を中心とした現役引退メンバーで緊急対策委員会が結成されました。
議題は、明日の選手宣誓をどうするか。
とりあえず、1年生が嫌がっている理由が全裸になることというのが明白だったので、その線に沿って議論を進めていきました。

「全裸になるのが嫌だったら、半裸になればいい。」
「でもそれだけだったら面白くないな。」
「じゃあ、女装させるとか?」
「ありきたりだ。」
「半裸で女装させるってのは?」
「要するに、ブラと(以下略)」
「それだ!」
「でも、この時間にブラと(略)なんて調達できないぜ?」
いっぱいあるじゃん(女子の部屋を指差しながら)」(俺の発言じゃありません)

「きっと、一人だけ全裸になるのが嫌だったんだよ」
「じゃあ、いっそのことみんなで全裸になるか?」
「それもありきたりだなぁ。」
「選手宣誓をする1年以外全員が全裸になるってのはどう?」
「面白い。」
「つーかむしろ、俺ら全員が全裸で選手宣誓をして、その1年だけが服を着てそれを聞くってのは?(俺の発言じゃありません)
「女の子も全裸?」
「当たり前だろ。つーか、俺が今脱がす!」(俺の発言じゃありません)
「お前が脱がすくらいなら、俺が脱がしてくる!」
「じゃあ、俺が脱ぐ!」
「いや、俺が!」
「僕が!」
「私、踊る!」
「私、配る!」
「・・・お前ら全員クズだ。」(たまたま通りかかった幹部の発言)

※上記の発言の中に俺の発言もいくつか入っていますが、「俺の発言じゃない」となっているものに関してはマジで俺の発言じゃありません。マジで!ホントにマジで!
あと、委員会で議論した内容はまだたくさんあるのですが、あまりにも内容が最低すぎて書けませんでした。

結局これらの案は、現幹部にことごく却下され(当たり前)、件の1年生も見事に勤めを果たしました。将来が心配です。

あー、そうそう。OBとしてノコノコ合宿に行った割には、別段恋とか生まれませんでした。潰れてしまえ、あんなサークル。

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村上春樹 「風の歌を聴け」に捧げるオマージュ

村上春樹 「風の歌を聴け」に捧げるオマージュ

このサイトはまだまだ続くのだが、もちろん幾つかの報告事項はある。

僕は24歳になった。ちょっとした歳だ。
大学時代の友人達は卒業してそれぞれの道を歩み始め、1つ下の後輩達もこの春大学を卒業した。

僕は就職して、相変わらず東京で暮らしている。
僕は、日々の業務をこなし、終業後に同僚と酒を飲んだりする毎日を送っている。
そして、将来のことを漠然と考え、様々な可能性を模索したりもしている。
休みの日には、友人達と映画を見に行ったり、目的もなくただぶらぶらしたり、何もせず家に引きこもったりする。

幸せか?と訊かれれば、だろうね、と答えるしかない。
夢とは結局そういったものだからだ。

地元の友人達とはまだ付き合いが続いている。
彼らは何回か大きな飲み会を開いては僕の馬鹿話に付き合ってくれる。
最近のは、大阪に働きに行った友人の送別会で、その前のは忘年会を名目にしたとんでもない大酒飲み大会だった。
相変わらず、彼らの行動に計画性はなく、僕も彼らも何一つ得をしない。
人を呼び出すときの第一声はいつも、

「おう、なにやってんの?」

と決まっている。今日も決まりきった第一声で僕に電話が来た。
僕の誕生日が5月24日だからだ。

そういうわけで、みなさん真心を込めて祝え(土下座)。

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2005年05月22日

far away

大学時代からのとある友人と連絡がつかなくなって、早3ヶ月が過ぎようとしている。
それまでは、メールや電話、大学時代の友人で作ったメーリングリストなどで近況を報告しあっていた。
大学時代の友人同士で集まって飲みに行ったこともあった。
異変に気が付いたのは9月の後半に入ったころ。
その友人からの連絡がプッツリと途絶えてしまったのだ。
僕らのうちの誰が連絡を入れても何の音沙汰もない。
近いうちに再び件のメンツで集まる予定があるのだが、彼とは今現在連絡が取れていない・・・。

僕が大事に思っている人は、必ずどこかへ行ってしまう。
以前にも似たようなことがあった。

僕には小学校以来の悪友AとBという奴がいて、中学からずっと「恒例行事」という暗黙の了解を行ってきた。
「恒例行事」、それは毎年の大晦日に集まって初詣めぐりをする事だ。
中学を卒業してそれぞれの道を進んだ後もこれは続けられ、僕らは事あるごとに集まっていた。
なのに僕が大学2年のころ、突如としてBは失踪してしまった。
その頃からBは何かと問題を抱えていて、ちょうど僕は地元からほんの少し離れた場所で一人暮らしをしていた。
ふとした事でBに電話をかけたとき、Bの携帯は「現在使用されていない」旨を僕に告げた。
少し前にBから、親元を離れ何故か大阪にいるという連絡を受けたばかりだった。
僕は少し動揺して、Aに電話で状況を説明した。
AもBの状況は分からないと言う。
でもまぁ、あいつのことだ。すぐに連絡をしてくるだろう。
僕らはそう言って軽く笑い、大して気にも止めなかった。。
「恒例行事」に参加する人数は減ったが、Bへの連絡手段を考えようと話し合う新しい行事が僕らに加わった(諸事情により、Bの実家に連絡を入れることはタブーだったのだ)

「新・恒例行事」が始まってからもう3年が過ぎ、僕は日々の激務に埋もれていて、環境の違いからAともあまり連絡を取らなくなり、10年近く続いた「恒例行事」も今年で終わりかなとも感じ始めている。
相変わらずBからの連絡はない。
僕もAもそれぞれに引越しを経験し、もはやBから僕らに連絡をすることは実質不可能になった。

僕が大事に思っている人は、必ずどこかへ行ってしまう。
いつかそのうち、僕の周りから誰もいなくなってしまうのではないかと思うと、軽い眩暈と絶望を感じる。
そういえば、僕が小学校低学年のときに仲が良かった友達のほとんどが卒業を待たずして遠くへ行ってしまった。
今、どこで何をしているのだろう。もはや顔さえも思い出せないが。

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2005年05月18日

怖がるな。怖がることが一番怖いことだ

自分を勇気付ける言葉を掻き集めては、
頭の中に溜め込んでいる。
部屋の隅や書物の中、そして電脳空間。
もうこれ以上、心が折れたりしないように。

自己肯定を。
根拠のある自己肯定を。
否定の否定は肯定に成り得ないことは、何年も前に気づいていたことだ。

手のひらを見つめる。
思い切り目をこすってみる。
まぶたの下に居ることにすっかり習慣づいてしまった「クマ」は、
今日も何事もなかったように居座り続ける。
また一日が終わってしまった。

三寒四温。
ここ数日寒かったから、これからきっとまた暑くなるだろう。
一歩、また一歩と夏の足音が聞こえてきている。
今年の夏も暑くなるらしい。
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2005年05月16日

現状脱出における声明文の走り書き

案の定というかなんというか、金曜日は体調を崩して会社を休みました。
先月の残業が100時間に達したのに、
休みの日を静養に当てなかった報いですかね。


転職します。
といっても、今すぐにではないですが。

僕が働いている会社は、裁量労働制という制度を取っています。
それには、見なし残業分として幾ばくかの手当てが出ますが、
実際にはその見なし分の数倍以上は働いているのが現実。
どんなに働いても収入には変化がない。
システム開発職として、これは致命的だ。

休んでいて思ったこと。
肉体的にも限界だったけど、精神的なものの方がもっと限界だったのかも。
直近の文章を読み返すと、非常に危うい事を書いているし。

欝になりそう。
冗談でよくこんな事を言って回っていたけれど、
実際に欝になりかけていたのかもしれない。
気を確かに持たないと。

時間とお金。
両方を犠牲にしているわけだから。
せめて、どちらかだけには報いがあれば。
そういう意味を込めての転職活動。

忙しいのは仕方がないとしても、
それに対して跳ね返ってこないのは精神的にささくれてくる。
青天井とまでは言わなくても、現状ではモチベーションが上がらない。
何よりも、このままだと将来に対する展望が見えない・・・。

なので、転職準備を始めます。
決まるまでは今の会社は辞めないですが、
決まったら辞めます。
(現状、非常に心が折れているので、決まらなくても辞めてしまうかも。
でも、それは絶対にやってはいけない。)
夏が終わる頃くらいまでには、結論が出せればいいな。

転職活動の方法としては、人材紹介会社をメインに使ってみようと思います。
リクナビとかも併用しますが、あんまりこっちに時間が割けないのが現状。
まだ人材紹介会社にはどこにもアプローチしていないですが、
暇を見つけては(というよりは、無理やりにでも時間を創り出して)やっていきたい。


未経験からのスタートだったから、
もともと修行のつもりで、
この制度の理不尽さを知っていて入ったんだけれど、
やっぱり見通しが甘かったかな。

実は、知り合いが入社前にアドバイスをくれていた。
「たぶん、その制度では途中で嫌になる時が来るよ」
でも、僕はそれを聞き入れなかった。
僕は少々焦っていたのかもしれない。

営業から技術職への転職なので、年齢的な時間切れを恐れていたのかもしれない。
未経験で蹴られることに疲れていたのかもしれない。
熱望していたところからは最終面接で落とされ、妥協の心もあったのかもしれない。
新たなところを探すパワーがなくなっていたのかもしれない。

失敗だった。
とは言わないけれど、もう少し粘っていても良かったかなぁと思う。
でも、それは過ぎてしまったこと。
それに、収入と拘束時間を抜かせば、
つまり人間的には、そんなに悪い人はいない。
これは本当にありがたい。
技術者としてゼロからのスタートの私を、
辛抱強くここまで育ててくれたことも感謝すべき点だ。
派遣制度がないだけでも、十二分に評価ができる。

でも、僕は会社に対してボランティアをしているわけではない。
生活の全てを投げ与えているわけでもない。
僕は僕個人として生きていて、
労働に見合うだけの対価をもらって生活しなければならない。

一人暮らしもしたいし、車も買いたいし、貯金もしなければならない。
ゆくゆくは家族の面倒も見なくてはならない。
そこまでいかなくても、・・・人間らしい暮らしをしなければならない。

金が要る。
時間も要る。

この二つの欲望を満たすため、今ここに僕は宣言する。

これから転職活動をします。


【優先事項(理想含む)】
1.年俸制、裁量労働制ではない。
2.超過勤務手当てが(ある程度)正常に支給される
3.非ベンチャー
4.派遣常駐(偽装派遣含む)がない。絶対にない
--------- ↑ここまで必須↑ -----------------
5.適正な労働時間
6.売上高÷従業員=1000万円以上
7.人材育成に力を入れている(ポーズだけではなく)
8.メーカー系、もしくはユーザー系(の子会社でいい)
9.労働組合がある
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2005年05月13日

なんだろ

今日の夕方からずっと、
頭のこめかみの辺りに血がずっと溜まり続けている感じがする。
熱をもって、頭の中がこんがらがるような感じ。
そこだけ血が循環していないような。

GW明けからずっと体調が悪かったわけなんだけど、
今日のはなんかいつものとは違う。
鼻炎に関しても、今日に限っては薬で抑えてるはずだし。

疲労を睡眠で相殺していないから限界がきてるのかも。
なんか本気でヤバイ気がする。
寝なきゃ・・・。
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2005年05月12日

あくまでも小説。良くも悪くもフィクション

それは一通の電子メールから始まった。

「退職しました。一足先に巣立ったあなたは今、
どんなことをして毎日を過ごしていますか?」

善太郎宛てに届いた、かつての同僚女性からのメール。
懐かしい同僚からの連絡に、善太郎は心を躍らせ返事を書いた。
自分の近況、やりたいこと、目指しているもの。これらを簡単に記す。
そして、末尾にはこう書き加えた。「今度、飲もうよ」。

善太郎は人よりも少々猜疑心の強い人間である。
その一方で、心の底では性善説に傾倒しており、
常に人を信じたいという気持ちを持っていた。
その時の”心調”の良し悪しで、善太郎の猜疑心の強さは大きく上下した。

一週間ほどして、善太郎の携帯にその同僚から連絡が入った。
「久々だし、お茶でもしようよ。」
善太郎は二つ返事で快諾し、待ち合わせ時間、
場所などの詳細は後日決めることとした。

そして、後日。
善太郎は再び同僚と連絡を取った。
その時に出た同僚の会話が、善太郎の世界を凍りつかせる。
時が止まり、周囲の音はかき消え、善太郎の頭は超高速で回転し始める。

「ああ、またか……。」
善太郎はは顔の皮をひん剥きたい衝動に駆られた。
目のくぼみに指を突っ込み、そのまま顔全体の肉といい皮といい
一切合切を引き剥がしたいという衝動。

善太郎には、電話越しの相手の様子が手に取るように分かった。
「あのね……、そのね……」というしどろもどろした言葉。
そして、それに続く言い出しにくそうな沈黙。
「あのね、私さ、メイク関係の仕事がしたいって言ったでしょ。」
言い出しにくいというよりは、
まだ言い慣れていないといった方が正解か。
「明日さ、男性向け化粧品のお試し会があるんだけど、
良かったら一緒に行かない?」

善太郎は、既にとっぷりと日の落ちた夜空を見上げ、大きくため息をついた。
「ああ、またか……。」

一年前、善太郎には非常に慕っている先輩がいた。
やりたいことがあるからと言ってその先輩が退職した後も、
善太郎の面倒を良く見てくれ、いろいろな遊びや集まりに連れて行ってもらった。
善太郎はその先輩のことを全面的に信頼していたし、
先輩も善太郎のことを信頼している。
少なくとも善太郎はそう思っていた。

夏のある日のこと。
善太郎は先輩に呼び出された。大事な話があるという。
大事な話とは、次のようなものだった。

「ここに集まっている奴らは、音楽や舞台などの趣味を持っている人間だ。
しかし力及ばず、プロになるほどの力量は持ち合わせていなかった。
だからみんな今は会社員だったり、フリーターだったりしている。
そこで俺らは、趣味を最高の趣味として高めるために、
究極の素人ギルドを作ることにした。
善太郎、もちろんお前も協力してくれるよな?」

全幅的な信頼を置いている先輩の提案である。
善太郎が断るわけがなかった。
「もちろん、やりますよ。」

先輩の話は続く。
「だが、これを実現するには必然的にある一つの問題が出てくる。
……金だ。
これから、それを解決する手段をお前にも紹介する。」

先輩とともに目的地に向かっている間、善太郎は体中の血が熱く流れるのを感じた。
これが、血がたぎるというものであろうか。
先輩に必要とされていることが、善太郎には何よりも嬉しかったのだ。
しばらくすると、とあるパーティー会場にたどり着いた。

会場には、男がいた。
堂々としていて、貫禄があり、
そして何よりも自信に満ちあふれたオーラを放っていた。
パーティー会場には50人ほどの人間が集まっている。
定刻になると、先ほどの男が講演を始めた。
内容は、流通経済の時代遅れさと、時間の有限さと、夢について。
続いて権利収入の話となり、いつの間にか夢=お金という結論に達し、
みんな一緒に頑張ろうという締めの言葉で講演は終わった。
会場は割れんばかりのシュプレヒコール。

善太郎はあっけに取られた。
おかしい。何かがおかしい。
開始一分で感じる違和感。
ここに居てはいけない、直感がそう告げる。
究極のギルドの話は、いったいどこにいったのか?
頭上に大量の「はてなマーク」が浮かぶ善太郎に気付いたのか、
先輩が声をかけてきた。

そう、これは、つまり、アレだ。

帰宅後、善太郎は部屋にこもって泣いた。
許せなかった。講演の男が。信頼していた先輩の豹変が。自分の不甲斐なさが。
講演の男は、会場にいる人間を明らかに札束としか見ていなかった。
講演後の先輩の目には、感情というものが感じられなかった。
そして恐ろしいことに、もしかしたら先輩も、
善太郎のことを札束としか見ていなかったのかもしれない。
考えれば考えるほど、吐き気がしてきた。あらゆる人に。あらゆる事に。

「もしもし?聞こえてる?」
おどおどした声で同僚が尋ねる。
「ん?ああ。」
自分でもびっくりするくらいの乾いた声で、善太郎は返事をする。
善太郎の脳裏には今、ある言葉が大きく渦巻いている。
ネットワークビジネス。

「でも、俺はやらないよ。」
「え?」

無意識に自分の口から出た言葉に、善太郎ははっとする。
心なしか、電話の向こうでも一瞬ぎくりとしたような気配がした。
明日のお昼に待ち合わせることを決めると、電話は終わった。
時間にして、約5分。
善太郎はもう一度ため息をついた。

今となっては、「究極のギルド」がその後どうなったのかは分からない。
もしかしたら、その理念は本当に存在していて、
今もどこかで運営されているのかもしれない。
先輩は善太郎のことを札束と見ていたのか、
それとも仲間としてみていたのか。

世の中には、知らないことがたくさんある。
そして、知らない方が良いこと、知るべきじゃなかったこともたくさんある。

善太郎はビールを一杯だけ飲み、明日に備えて布団に入った。
願わくば、思い違いであることを祈って。
posted by ジュンヤ at 03:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 存在の証明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月10日

音を絶やしてはいけない

音を絶やしてはいけない。
音楽こそが今の心の支え。
最新のヒットチャートじゃなくてもいい。
心に響く、自分を鼓舞する音楽であればいい。

携帯しているHDDプレイヤーの電池が切れることは死を意味する。
音は火だ。
灯火を絶やしてはならない。
暗闇から身を守るための導を絶やしてはならない。
posted by ジュンヤ at 03:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 存在の証明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月02日

尼崎JR脱線事故に対する不謹慎な憧れ

尼崎JR脱線事故。

タイムリーな時期を過ぎたので、それについての所感を書きます。
まず、大前提として、非常に哀しい出来事であったことは言うまでもありません。
被害に合われた方のご冥福をお祈りします。

でも、同時に、こうも思ってしまった。

羨ましい・・・。

不謹慎かもしれないですが、
事故の概況を知るにつれてこんな感情が沸き起こってきました。

最近、通勤途中やオフの時間に一人で街を歩いている時、
私はあることを習慣付けている。

横断歩道で絶対に車に道を譲らないことだ。
信号が青のうちは、車がやってきていても絶対に立ち止まらないことにしている。

横断歩道は歩行者優先。
なので、右折車(左折車も)は、基本的に歩行者の通行を妨げてはならない。
歩行者は車が居ようが居まいが、何も気にせずに通行してよい。
もし、車とはねられるようなことがあれば、それは全て自動車側の責任なのだから。

もちろん、これは詭弁だ。
大いなる詭弁。

実際には、その時の状況により歩行者が譲るべき時もある。
でも、今の私は絶対に譲らない。
むしろ車に轢かれたいとさえ思う。

自ら命を絶つのは怖い。
しがらみもたくさんあって、とてもじゃないができやしない。
でも、外的な要因(例えば、交通事故)でそれが行われるとしたらどうだろう。
外的な何かが強制的に自分自身を終わらせてくれるのなら、
それはそれはとても素晴らしいことではないか。
憧れさえもする。


自殺願望は、誰でも持っていると思う。程度の大小はあれど。
死への憧れといった方が正確かもしれない。
数年前に、僕の同級生は自宅駐車場のガレージで首をつり、自ら命を絶った。
何が彼にそうさせたのかは未だに不明だが、
それでも僕はその行為を100%否定はできなかった。
その当時から、死への憧れがあったからだと思う。

自ら自分自身に終止符を打つのには、ブレーキがかかる。
ものすごくかかる。
人間の生存本能が歯止めをかけているのだろう。
よっぽどのことがない限り、そのブレーキを外すことはできない。

でも、終止符を打つことを外部がやってくれたら。
不意打ちに突然にやってくる、死の匂い。
一瞬でマックスまで達する恐怖。
目の前に突っ込んでくるトラック。
その場で硬直する肉体。

ぱちん。スイッチオフ。
暗闇。

まるでパソコンの電源を切るように、
その瞬間にすべてのことが終わりにできたら。
誰かが「強制終了」してくれたら。

尼崎の脱線事故を羨ましいと思ってしまったのは、
たぶんここから来ているのだろう。


生きなければ。
とにかくそう思う。
でも、これが、生かされているのだとしたら?
わずかに見えている光の種さえ、どんどんどんどん摘み取られていくこの社会。
報われないシステム
ここ数年、明確な希望というのを示されたことはあっただろうか。

僕が僕であるために、勝ち続けなくてはならない。
でも私には、その「僕自身」がハナから存在しない。
僕が僕に”なる”ために、勝ち続けなければならないのだろうか。
この先も光はない。
たぶん、そんな気さえする。
それでも、生きなければ。
例え、生かされているのだとしても。
posted by ジュンヤ at 02:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 呟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする