唯一の部員である3年生の鈴木は美人の顧問教師の提案で、シンクロナイズドイスミングに挑戦するハメになる。
文化祭での発表を目指し、鈴木は、はみ出し者4人を集め、夏休みを返上して特訓を積むが……。
(Yahoo!ムービーより)
正直、この映画について事前にほとんど調べていなかったので、大して期待していなかった。
ほぼ予備知識ナシで見てきた感想。
開始直後、学芸会を思わせるような演技の下手さにイラつく。
主役・脇役含めて、高校生達のオールセリフ棒読みはいかがなものか。
しかし、それを補って余りあるこの映画の”味”にだんだんと引き込まれていく。
竹中直人がいい感じ。真鍋かおりはもっといい感じ。
ところどころに小ネタが利いていて、けっこうニヤニヤしながら映画を見ていたと思う。
笑わせどころは本当にバカバカしい笑わせ方なのだが、素直に笑える。
テンポの良さゆえんだろうか。
特に、序盤にアフロヘアーだった高校生役(名前知りません)が、ものすごくインパクトに残っている。
ああ、クラスにこういう奴いた!という感じ。
高校の頃、こんなバカなことやってたなぁという感慨にふけった。
何というか、あの時だけに存在していた一体感というか。
ただ、クライマックスの後、一気に終了という感じだったので、ちょっと消化不良だったのも事実。
最後にエピローグというか後日談みたいなものがあればもっと良かったのかもしれない。
ネタバレ(見た人用)→特に、主人公がシンクロをやることを、恋人が知っていたことについての後日談が欲しかった。まぁ、最初の方に伏線があったような気はしたが。
シンクロを披露するシーンは、僕が高校生だった頃に体育祭でやった、有志の応援団のイベントを思い出させた。
僕らは観衆の前でいかに自分が目立つか、連日連夜、無い知恵を絞って語りあっていた。
天啓のように突如アイデアが閃き、がむしゃらにその練習を繰り返す。
そして、それが観衆に受け入れられたときの快感。
一から十まで自分らで決めて、それを成し遂げたときの感動。
映画を見ながらそれを思い出し、身体の芯が熱くなった。
毎日大声でバカやって、叫びまわっていたあの日々。
ちょっとのことにも大笑いして、友人達と溜まりあっていたあの日々。
誰よりも目立ちたくて、でもそれが恥ずかしいときもあって、そんな思いが行ったり来たりしていたあの日々。
こんな高校生活をもう一度送ってみたいと思わせる映画だった。

